サーフィンを題材にした映画には旅の良さや本質が描かれていることが多いです。
この記事では「観れば旅に出たくなるおすすめのサーフィン映画」を6作厳選しました。
目次
旅に出たくなる映画!【おすすめサーフィン映画6選】
まずは6作品タイトルです。
- ハートブルー
- エンドレスサマー2
- イン・ゴッズ・ハンズ
- ソウルサーファー
- マーヴェリクス
- ビッグ・ウェンズデー
これは外せないキアヌ・リーブスとパトリック・スウェイジ主演の「ハートブルー」
本物のプロサーファー2人が波を追いかけて世界を旅するロードムービー「エンドレスサマー2」
サーフィン映画のクオリティが向上した「イン・ゴッズ・ハンズ」
実話を元にした「ソウルサーファー」と「マーヴェリクス」
そして元祖的な映画「ビッグ・ウェンズデー」です。
いずれもサーフィンが題材となっています。
サーフィンを通して旅する魅力を存分に味わうことができるだけでなく
どれも波に挑むという本質が描かれた作品といえます。
サーファーであれば必見、
サーファーでなくても新しい世界観の発見を期待できます。
ハートブルー(Point Break)
邦題:ハートブルー
洋題:POINT BREAK(ポイントブレイク)
舞台:カリフォルニア~オーストラリア
公開年:1991
監督:キャスリン・ビグロー( Kathryn Bigelow)
主演:パトリック・スウェイジ(Patrick Swayze)、キアヌ・リーブス(Keanu Reeves)、ロリ・リー・ペティ(Lori Lee Petty)
ハートブルーについて
故パトリック・スウェイジ(ゴースト/ニューヨークの幻 – 1990)が熱演します。
演じるのはカリスマ的サーファーでありながら銀行強盗集団のリーダー。
その一味を追うFBI捜査官を若きキアヌ・リーブスが演じます。
ハリウッド映画らしいエンターテイメント性が魅力の作品に仕上がっています。
サーフィンがもたらす人生の意味について追求しているところがポイントです。
サーフィンやスカイダイビングをはじめ、カーチェイスや格闘など
豪快なアクションシーンがふんだんに盛り込まれた見応えある映画に仕上がっています。
そのほか悪役サーファーとしてレッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)のボーカル、アンソニー・キーディーズが登場します。
カリフォルニアのサーフポイントが舞台になっている点も見逃せない点です。
ハートブルーの見どころ/まとめ
パトリック・スウェイジ演じる〝ボーディ〟というサーファーがカッコ良い
サーフィン、スカイダイビング、リアルなアクションシーン
80年代ロックがサウンドトラック
カリフォルニアのビーチが舞台
ファッション性が高い
ブレイクしたての初期のキアヌ・リーブス
レッチリが出てくる
この映画は近年リメイク版が公開されていますが、この初期作品ほどの評判や話題性はなかったようです。
カリスマサーファーの役柄を演じたパトリック・スウェイジの影響は大きいと思います。
作品としてのインパクトと完成度と言う意味でも原作の「ハートブルー」をおすすめします。
またパトリック・スウェイジとキアヌ・リーブスに華をそえる形で女性サーファーが登場します。
カリフォルニアのガールズサーファーを演じたロリ・リー・ペティは一躍脚光を浴びて話題になりました。
女性サーファーに注目したサーフィン映画については「憧れのサーファーガール、素敵な女の子サーファーが活躍する映画7選」にまとめました。
The Endless Summer II
邦題:エンドレスサマー2
舞台:世界各地(北アメリカ、中南米、ハワイ、フィジー、フランス、アフリカ、アラスカ、インドネシア、オーストラリア)
公開年:1994
監督:ブルース・ブラウン(Bruce Brown)
主演:ウィングナット(Robert “Wingnut” Weaver)、パット・オコーネル(Pat O’Connell)
エンドレスサマー2について
2人のプロサーファー(カリフォルニア出身)が波を追いかけて世界各地を旅するロードムービーです。
常夏のハワイやフィジー、オーストラリア、インドネシアなど世界中のサーフスポットを訪れます。
日本人には馴染みのない中南米やアフリカ大陸もみれます。
また、情緒溢れるヨーロッパから僻地アラスカまで、世界中でサーフィンが楽しまれていることが分かります。
世界一周する気持ちで旅心が刺激されます。
淡々とサーフィンしているシーンを観ているようでも、移り行く景色が旅している気分にさせてくれます。
ハリウッド映画のような派手さはないものの、「旅ってきっとこんな感じなんだろうな」と思うような現実感があります。
個人的には海外のサーフポイントを選ぶとき、実際にこの映画を参考にしました。
コスタリカやフランスのビーチなどサーファー目線で楽しめます。
エンドレスサマー2で舞台になったサーフポイント
- カリフォルニア
- コスタリカ(ウィッチズロック)
- フィジー(タバルア)
- インドネシア(Gランド)
- アラスカ
- オーストラリア
- フランス(ビアリッツ)
- 南アフリカ(ケープタウン)
- ハワイ
In God’s Hands
邦題:イン・ゴッズ・ハンズ
舞台:世界各地
公開年:1998
監督:ザルマン・キング(Zalman King)
主演:シェーン・ドリアン(Patrick Shane Dorian)、マット・ジョージ(Matt George)
イン・ゴッズ・ハンズについて
この映画はサーフィン映画界に革新をもたらした最初の作品です。
以前、サーフィン映画はつまらないと言われていた頃がありました。
そんな時代に公開された貴重な作品です。
つまらないサーフィン映画とは、サーファーしか楽しめない波乗りだけの映像だったり
内容が薄くてベタなストーリーだったり、サーフィンとストーリーのバランスが悪かったのは確かです。
この映画は世界的なプロサーファーが演じたこともあり、サーフィン技術は素晴らしく正真正銘の本物です。
先に書いたハートブルーでさえ ウソっぽいシーンがあるとか、映画そのものを純粋な目で評価されない部分があったことも事実です。
この「イン・ゴッズ・ハンズ」も公開当時はサーファーの間でも賛否両論でした。
しかしストーリーと映像美の相乗効果で見応えは十分です。
サーファーという本質的には旅人なイメージを的確に表現しています。
- 究極の波を追いかけて世界を旅するサーファーたちが主役
- 旅を重ねるごとに思想や進むべき道が枝分かれしていく仲間たち
- 旅の中で本当の目的、究極の波に挑むという本質に迫っている
イン・ゴッズ・ハンズのサウンドトラック
映画イン・ゴッズ・ハンズのサウンドトラックは販売されていません。
そのため個人的にApple Music でサントラをつくってみました。
Apple Musicで探す幻のサウンドトラック【In God’s Hands】
また、日本を代表する世界的アーティストとして知られる YOSHIKI (X JAPAN) さんが参加していることはあまり知られていません。
YOSHIKIソロプロジェクト Violet UK (ヴァイオレット・ユーケー)名義で「SANE」という楽曲です。
音源化されていないためファンの間では幻の曲となっています。
たしか、舞台はインドネシアでケオニ(という枠柄のサーファー)がマラリアか何かの病に倒れ幻覚の中を叫びながら走り始めるシーンで流れていたギターサウンドが印象的なインストゥメンタルの曲だったはずです。
Soul Surfer
邦題:ソウル・サーファー
舞台:ハワイ・カウアイ島
公開年:2011
監督:ショーン・マクナマラ(Sean Patrick Michael McNamara)
主演:アナソフィア・ロブ(AnnaSophia Robb)
ソウルサーファーについて
女性プロサーファーのベサニー・ハミルトン(Bethany Hamilton)の実話を基に描かれた作品です。
ベサニーはサーフィン中に巨大なサメに襲われて片腕を失ってしまいます。
プロサーファーとして再起する道のりの中でサーファーとして、一人の人間として生きる意味について迫っています。
目的を見失いそうな時にみると、何処へ向ってゆくべきなのかそっと勇気を与えてくれるような作品です。
「憧れのサーファーガール、素敵な女の子サーファーが活躍する映画7選」
Chasing Mavericks
邦題:マーヴェリックス/波に魅せられた男たち
舞台:カリフォルニア
公開年:2012
監督:カーティス・ハンソン(Curtis Hanson)マイケル・アプテッド(Michael Apted)
主演:ジェラルド・バトラー(Gerard James Butler)
マーヴェリックスについて
マーヴェリックスとはカリフォルニア屈指の大波が訪れるビーチとして有名なサーフポイントです。
サンフランシスコより少し南に位置しています。
年間を通して冷たい海水が特徴で、ハワイのビッグウェーブに匹敵する波としてカリフォルニアサーファーの聖地でもあります。
この作品は実在したサーファー、ジェイ・モリアリティ(Jay Moriarity)の伝記的映画です。
サーフィンに出会うべくして出会い、巨大な波に乗る為にサーフィンに打ち込む姿を描いています。
こんなサーファーが本当にいたんだ、とサーフィンの世界観をあらためて考えさせてくれる作品と言えます。
Big Wednesday
邦題:ビッグ・ウェンズデー
舞台:カリフォルニア
公開年:1978
監督:ジョン・ミリアス(John Milius)
主演:ジャン=マイケル・ヴィンセント(Jan-Michael Vincent)ジェリーロペス(Gerry Lopez)
ビッグ・ウェンズデーについて
古き良き時代のサーフィン文化を描いた元祖サーフィン映画です。
当時のカリフォルニアサーファーの気怠さが漂っていたり昔の映画という感じですが、長く愛されてきた作品です。
特筆すべきはサーフィンの神様と呼ばれるジェリーロペスの出演です。
レジェンドサーファーのジェリーを知らないサーファーはいません。
巨大な波が来るその〝水曜日〟のサーフシーンでジェリー・ロペスの姿を観ることができます。
時代を超えてジェリーはいつもジェリー。
いまなお見応え十分なライディング映像はサーファーでなくてもおすすめです。
なぜサーフィンなのか?
サーフィンは自然の波を追い求めるという、根本的な要素が旅と似ています。
良い波とは何なのか?
最高の波を手に入れる為の代償とは何なのか?
〝波〟という言葉を〝旅〟に置き換えて、各作品に登場してくるサーファーが描く世界感を感じてみてはいかがでしょうか。
個人的には一人旅をイメージするきっかけを与えてくれました。
サーフィン映画をみて海外旅行へ
映画の舞台となった場所へ出かけるのも良いかと思います。
聖地巡礼とも言いますね。
今では Google Earth で現地の様子も分かりますが、旅して良い波を探すという醍醐味が味わえます。